Void マクロ
概要
Void マクロ は、マクロの展開に失敗した場合に空文字列を返すマクロです。
通常、マクロが展開できない場合は <マクロ名> の形式で残りますが、このマクロを使用することでエラー表示を回避できます。
構文
<!void=値>
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
値 | 評価する値(通常は他のマクロ) |
戻り値
- マクロが正常に展開された場合: その値を返します
- マクロの展開に失敗した場合: 空文字列を返します
使用例
スコアが存在しない場合に空文字にする
スコアが設定されていないプレイヤーの場合、エラー表示の代わりに何も表示しません。
/scriptevent capi:actionbar レベル: <!void=<!score=level>>
スコアが設定されている場合の出力:
レベル: 42
スコアが設定されていない場合の出力:
レベル:
オプション情報の表示
プレイヤーに設定されているかもしれない追加情報を表示します。
/scriptevent capi:say ようこそ、<!name=@s>さん<!void=' (<!tag=rank>ランク)'>!
ランクが設定されている場合の出力:
ようこそ、Notchさん (ダイヤモンドランク)!
ランクが設定されていない場合の出力:
ようこそ、Notchさん!
複数のマクロを安全に使用
複数のマクロを組み合わせる場合、いずれかが失敗してもエラー表示を回避できます。
/scriptevent capi:title タイトル <!void=<!score=title>>
Fallback マクロとの違い
- Void マクロ: 失敗時に空文字列を返す
- Fallback マクロ: 失敗時に指定した代替値を返す
エラー時に何も表示したくない場合は Void マクロ、代替テキストを表示したい場合は Fallback マクロを使用してください。
注意事項
- このマクロは Commander API のマクロ展開システムに依存しています
- マクロが
<...>の形式で残っている場合のみ、空文字列に変換されます - 正常に展開されたマクロの結果が空文字列の場合もそのまま返されます