Fallback マクロ
概要
Fallback マクロ は、マクロの展開に失敗した場合に代替値を返すマクロです。
第一引数のマクロが正常に展開されればその値を、失敗すれば第二引数の値を返します。
構文
<!fallback=[マクロ値, 代替値]>
パラメータ
| パラメータ | 説明 |
|---|---|
マクロ値 | 優先的に使用する値(通常は他のマクロ) |
代替値 | マクロ展開に失敗した場合に使用する値 |
戻り値
- マクロが正常に展開された場合: 第一引数の値を返します
- マクロの展開に失敗した場合: 第二引数の値を返します
使用例
スコアのデフォルト値を設定
スコアが設定されていない場合、デフォルト値を表示します。
/scriptevent capi:actionbar レベル: <!fallback=[<!score=level>, 1]>
スコアが設定されている場合の出力:
レベル: 42
スコアが設定されていない場合の出力:
レベル: 1
ランク表示のデフォルト
プレイヤーのランクが設定されていない場合、「ビギナー」と表示します。
/scriptevent capi:say ようこそ、<!fallback=[<!score=rank>, ビギナー]>ランクの<!name=@s>さん!
ランクが設定されている場合の出力:
ようこそ、ゴールドランクのNotchさん!
ランクが設定されていない場合の出力:
ようこそ、ビギナーランクのNotchさん!
所持金の表示
所持金が未設定の場合、0円と表示します。
/scriptevent capi:actionbar 所持金: <!fallback=[<!score=money>, 0]>円
所持金が設定されている場合の出力:
所持金: 1000円
所持金が設定されていない場合の出力:
所持金: 0円
複雑なデフォルト値
テキストや記号を含む複雑なデフォルト値も設定できます。
/scriptevent capi:title <!fallback=[<!score=title>, §l§6デフォルトタイトル]>
Void マクロとの違い
- Void マクロ: 失敗時に空文字列を返す
- Fallback マクロ: 失敗時に指定した代替値を返す
何も表示したくない場合は Void マクロ、特定のデフォルト値を表示したい場合は Fallback マクロを使用してください。
注意事項
- このマクロは Commander API のマクロ展開システムに依存しています
- マクロが
<...>の形式で残っている場合のみ、代替値に切り替わります - 第一引数が正常に展開されて空文字列を返す場合、それがそのまま使用されます(代替値は使用されません)
- 代替値には任意の文字列(数値、テキスト、装飾コードなど)を指定できます