最初のコマンドを実行してみよう
Commander API のインストールが完了したら、さっそく基本的なコマンドを試してみましょう。
ScriptEvent を使ってみる
Commander API の機能は、主に /scriptevent コマンドを通じて使用します。
アクションバーにメッセージを表示
まずは、画面にメッセージを表示してみましょう。
/scriptevent capi:actionbar こんにちは、Minecraft!
画面中央の下部(ホットバーの上)に「こんにちは、Minecraft!」というメッセージが表示されます。
自分にメッセージを送信
/scriptevent capi:tell あなただけに見えるメッセージ
このコマンドは、自分だけに見えるメッセージを送信します。
マクロを使ってみる
マクロを使うと、コマンド内で動的な値を扱えます。
プレイヤー名を表示
/scriptevent capi:actionbar こんにちは、<!name>さん!
<!name> がコマンド実行者の名前に置き換わります。例えば、プレイヤー名が「Steve」なら「こんにちは、Steveさん!」と表示されます。
計算を実行
/scriptevent capi:actionbar 1 + 1 = <!calc=1 + 1>
<!calc=...> を使うと、コマンド内で計算ができます。結果は「1 + 1 = 2」と表示されます。
スコアを表示
まず、スコアボードを作成してスコアを設定しましょう。
/scoreboard objectives add money dummy
/scoreboard players set @s money 1000
次に、そのスコアを表示します。
/scriptevent capi:actionbar あなたの所持金: <!score=money>円
「あなたの所持金: 1000円」のように表示されます。
イベントを使ってみる
Commander API のイベントシステムを使うと、特定の行動を検知できます。
ボタンが押されたら実行
以下のコマンドを反復で実行しながら、ワールド内のボタンを押してみましょう。
/execute as @a[tag=capi:button] run say ボタンが押されました!
ボタンを押すと、チャットに「ボタンが押されました!」と10回表示されます。
以下のように、コマンド実行後にタグを削除して、1回だけ実行されるようにすることもできます。
/execute as @a[tag=capi:button] run say ボタンが押されました!
/tag @a remove capi:button
capi:button は、プレイヤーがボタンを押したときに自動的に付与されるタグです。詳細は buttonPush イベントを参照してください。
プレイヤーの体力を常に表示
Commander API は、プレイヤーの体力を自動的にスコアボードに記録します。
/execute as @a run scriptevent capi:actionbar HP: <!score=capi:health>/20
このコマンドをリピートコマンドブロックに入れると、常にアクションバーに体力が表示されます。
capi:health は Commander API が自動的に更新するスコアです。詳細は health イベントを参照してください。
【実践】 簡単なウェルカムメッセージ
プレイヤーがワールドに参加したときにメッセージを表示してみましょう。
/execute as @a[tag=capi:spawn] run scriptevent capi:tell ようこそ、<!name>さん!
/tag @a remove capi:spawn
1行目でウェルカムメッセージを表示し、2行目でタグを削除することで1回だけ実行されるようにします。
これらのコマンドをリピートコマンドブロックに設定すると、新しいプレイヤーが参加するたびに自動的にメッセージが表示されます。
- 種類: リピート(Repeat)
- 条件: 無条件(Unconditional)
- レッドストーン: 常時実行(Always Active)
次のステップ
基本的なコマンドの使い方が理解できたら、Commander API の仕組みをもっと詳しく学びましょう。
- 基本概念 - イベント、マクロ、ScriptEvent の仕組み
- イベント一覧 - 使用可能なすべてのイベント
- マクロ一覧 - 使用可能なすべてのマクロ
- ScriptEvent 一覧 - 使用可能なすべての拡張コマンド
コマンドを試すときは、チャットで練習することをおすすめします。コマンドブロックを使うと、より複雑な仕組みを作れます。